シンガポール人種 優遇されていたマレー人と中国系との軋轢から、中国系の人々が作った国家がシンガポールです。そのため、人口は中国系が75%と最も多く、マレー系が13%、インド人が8%で構成されています。その他、永住権を持つ外国人が10万人、居住外国人が31万人と、全人口の1割以上を占めており、辺りを眺めるとまさに人種のるつぼ。移民によってつくられた多民族国家です。
チャイナ系シンガポール人 多民族国家シンガポールで、国民全体の80パーセント近くを占めているのが、俗に華僑と呼ばれる中華系シンガポール人。 中国系シンガポール人は主に福建、潮州、広東、客家出身で、この出身地のつながりを大切にします。また働き者で、商才に長けており、ビジネス界の成功者も多くいます。
マレー系シンガポール人 「ローカル」と呼べるのが、マレー系シンガポール人。マレー系シンガポール人は、ほぼ全員がイスラム教徒なので、宗教上、豚肉・アルコール類は口にできません。マレー系は、競争を好まずおっとりして、よく言えばおおらかなで悪く言えばアバウト。仕事に関してもあくせく働くというよりもマイペースで、人懐っこい。敬虔なイスラム教徒が多く、女性は身体の線がみえない民族衣装を着いて、ドゥドゥンと呼ばれるスカーフで頭部をおおっています。
インド系シンガポール人 国民全体の約8パーセントを占めているのが、印僑と呼ばれるインド系シンガポール人。インド系の80%が南インド出身者で、顔立ちがアジア人とは異なり、彫が深いアーリア系の顔立ちで、女性はあでやかな民族衣装を着ている人が多いように感じます。また話術が巧みで頭の回転は速いひとが多く、弁護士や医者などの専門職に就く人が多いそうです。